ディケンズと好きの片隅

英国人作家チャールズ・ディケンズ推し。本、旅行記、演劇、美術、小ネタなど好きなことをつづります。

『Merry Christmas!~ロンドンに奇跡を起こした男~』@東京国際映画祭10/31

六本木で開催中の東京国際映画祭で特別招待作品として上映された、

『Merry Christmas!~ロンドンに奇跡を起こした男~』を一般公開より一足早く観てきました!!

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上映は日本語吹き替え、英語字幕付きで、上映前にスクルージ役の市村正親さんの登壇がありました。マスコミもたくさんいたー。

 

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スクリーン2。

客層は色々だったけど、若い人はあまりいなくて、圧倒的に大人が多かった。

長年舞台でスクルージ役を演じている市村正親さんは、さすがにスクルージに思い入れたっぷりで、聞いていてにこにこしてしまった。プレス向け撮影の時間も客席にそれとなくファンサービスをしてくれていて優しいな~と思った。

しかし同時に私の心の中は嵐だった。

司会者の人が、「この映画の主人公のディケンズは~」とか言う度に、

 

21世紀の今、六本木の東京国際映画祭で満員のお客さんの前でディケンズ(しかも本人が)主役の映画が上演されている・・・しかもその瞬間を味わっている・・・うおおん

 

と、色々な感情が押し寄せてきて大変だった・・・

友人にどうどうとなぐさめてもらいながら映画が始まる前には無事に鑑賞モードに落ち着きました。

 

正直、期待はしつつも、もし面白くなかったらどうしよう・・・

と、内心は思っていたけど、笑いどころがいっぱいあって、原作の『クリスマス・キャロル』のように笑って泣けてとてもあたたかい物語でほっとした。

観終わって、面白かった!!と言える映画でした。

同時に、ディケンズの創作の秘密や影の部分にもふれていて(とは言え暗くなり過ぎない程度)、ディケンズのことを知ってもらえる映画になっていたと思う。

生涯親戚や知人からの金の無心に悩まされ続けたディケンズの苦悩、演じながら創作する独特のスタイル、子供のような無邪気さと、周りの人には迷惑な猪突猛進の行動、いつもディケンズの味方フォースターなど、ディケンズを知っている人にはうんうんと頷けて、知らない人にはへえこういう人なんだ、と思ってもらえるような、

ディケンズ入門編としても最適の映画だと思います。

1830年代のヴィクトリア朝の街並み、ファッション、生活スタイルなどが再現されているのでヴィクトリア朝好きにもおすすめできるし、吹き替えの声優さんや俳優さんたちのファンの方にもおすすめできる。

特にディケンズが演じながら創作したり、子供たちに向かって演技をしたりするので、

この映画一本で何役もの演技が見られます。

ディケンズ役のダン・スティーヴンスファンにも、吹き替えの小野大輔さんファンにもおすすめできます!

クリストファー・プラマー好き(私含む)にも、市村正親さんファンにももちろんおすすめです!

 

あと、ディケンズってもしかして若い時カッコいい?と思った方、

正解です。

あと、映画を見て『クリスマス・キャロル』読みたくなっちゃった~と思った方、

正解です。

原作を知らなくても楽しめるけど、知っていたらさらに楽しめると思います。

(若い時カッコいいの件はまた別の機会に)

クリスマス・キャロル (新潮文庫)

クリスマス・キャロル (新潮文庫)

 

 

クリスマス・シーズンに最適な映画。

ディケンズをかなり肯定的に描いているかなとは思うけど、

まだ若く希望に満ちていたディケンズはこうだったのかなと思う面もあり、

最後まで楽しめました。

とにかく誰と見ても、一人で見ても楽しめる映画だと思います。

 

公開は11月30日。

ネタバレにならない程度に、これを知っていればもっと映画が楽しめる、というディケンズ小ネタなどを書いて行こうかなと思います。

 公開日が楽しみ。

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